Report 01
瀬尾まなほさんの講演会が開催されました
4月26日(日)、マリベールスパイア「アメール」にて、エリシオンクラブ開講プレイベント第一弾として、エッセイスト・瀬尾まなほさんによる講演会を開催いたしました。
エリシオンクラブとして初めてのイベントとなる今回は、作家・瀬戸内寂聴さんのもとで秘書として過ごした経験を通して、「瀬戸内寂聴先生との10年間」についてお話しいただきました。
当日はほどよい緊張感の中でその日を迎えました。
会場のマリベールスパイア「アメール」は、高い天井にきらびやかなシャンデリアが輝く、結婚式場ならではの特別な空間です。
重厚感のあるインテリアと洗練されたコーディネートが調和し、扉をくぐった瞬間から日常を離れたような時間が流れます。
エリシオンクラブでは、講演そのものだけでなく、この空間で過ごすひとときや、結婚式場ならではのおもてなしも大切な価値のひとつだと考えています。
開場の時間が近づき、お客様が次々と会場へと足を運ばれます。
その表情は明るく、これから始まる時間への期待が自然と伝わってくるようでした。
その期待に応えられるように…。
会場全体には、静かな緊張とあたたかさが同時に広がっていました。
講演の中では、瀬尾さんと瀬戸内寂聴さんとの日々の中で生まれた、さまざまなエピソードが語られました。出会いのきっかけとなった出来事や、その後に続いていった時間の積み重ね。
瀬尾さんのお子さまと寂聴さんの心温まる交流のこと、瀬尾さんが迷ったり悩んでいたりしたとき、寂聴さんが掛けられた厳しさのなかにやさしさが込められた言葉の数々。
ひとつひとつのお話は日常の延長のような語り口で進んでいきます。
その素朴さがかえって、会場の空気を静かに引き寄せていきました。
うなずきながら聞き入る方。
ふと表情がゆるむ方。
共感に思わず涙がこぼれ落ちた方。
ときおり、小さな笑いが自然にこぼれる瞬間もありました。
派手な盛り上がりではなく、静かに共有されていく時間。
その中で、会場全体が少しずつ同じ温度に揃っていくような感覚がありました。
講演が進むにつれて、会場には少しずつ穏やかな一体感が生まれていきました。
それぞれが、自分のペースで耳を傾け、受け取っている様子が印象的でした。
今回のイベントは、エリシオンクラブの本格始動に先駆けたプレイベントです。
手探りの部分も多くありながら、それでも確かに、この場所でしか生まれない時間がありました。
講演を“聞く”というだけではなく、人の言葉や空気を通して、それぞれが何かを持ち帰る。
その感覚が、少しずつ形になり始めているようにも感じられます。
エリシオンクラブは、この一日を起点として、今後も月に一度のペースで学びと出会いの場を重ねてまいります。
一つひとつの積み重ねの中で、この場がより自然に、そして心地よく育っていくことを目指していきます。
